アントロワの想い
「健康を過信していた」
小さい頃から体を動かすことが好きで、そしてクラシックバレエも習っていたことから、体力には自信がありました。「自分は元気だ!」と何故かいつも思っていて(汗)、食事も特にこだわらず、好きなものを食べていました。
思春期以降は、ストレス発散を食べることでしては自己嫌悪。バレエをしていた為、年中ダイエッター状態…と健康的な生活とはちょっと離れていたものの、特に大きな問題もなく元気に過ごしていました。
そして、まさか自分がこんなことになるなんて…とこの時は全く想像すらしていませんでした。
「絶望……のちに一筋の光」
2013年、私は特発性(とくはつせい)大腿骨頭壊死症になりました。とにかく股関節が痛くて、自力で歩けません。これの原因は、その1年前に好酸球性肺炎を患い、その時に服用したステロイドの副作用と言われています。
2つの病気の二重苦になった私は、股関節の方は手術を避けたいと思っていた時に、今のリハビリの先生と出会いました。
「立つ・座る」という動作も痛くてスムーズに出来ず、ましてやもも上げなんて(無理)!!という状態だった私。しかし、一度の施術で楽にもも上げができるようになったんです。これにはとても驚きました。
まず、肺炎で硬くなってしまった肺や肺の周辺をゆるめること、そして全身の骨の積み木が無理なく積めるように体を整えること。これをした結果でした。
私は最初は全くもって動けなかったので、施術メインでしたが、痛みが少しずつ減るにつれて、エクササイズ系のリハビリも行うようになります。
「ゆるめたら強くなった」
リハビリは月に2回。施術がメインで先生に整えて頂きます。そして家では“体をゆるめる”ことをひたすら行いました。
そう、鍛えるのではなく“ゆるめる”です。
この“ゆるめる”は“体をニュートラルな状態にする”というイメージ。ストレスや疲れなどがたまると、自律神経の関係で筋肉はギュッと縮まります。これが、睡眠やリラックスすることで和らげばいいのですが、和らぐことなくずっとこの状態が続くと…次第に体全体が塊のように固まっていきます。
体が固まると体の声を感じ取るセンサーも鈍るので、無理を重ねがちになる…だから病気というのは終点に近い状態です。私はここまで行ったので、まずニュートラルに戻す必要がありました。
毎日毎日ひたすら続ける日々。
そうするうちに、リハビリの施術後に感じる戻り(以前の体へ戻ろうとしてしまうこと)が少なくなり、呼吸が楽で、体も軽い、こんなに楽に生きれるんだ!!と本気で思いました。
もちろんこうなるまでに時間はかかりましたが、体をゆるめることを継続していることで、体自体もどんどん強くなってきています。
「体を整えることは、体の使い方を変えていくこと」
この体をゆるめていたことは、自分のインナーマッスルをしっかり目覚めさせて機能させていくことでした。インナーマッスルが機能すると、体の使い方が変わり、その結果、痛みが完全に引いたわけではありませんが、股関節を手術することなく、現在はほぼ普通の生活を送れるようになりました。
そこで、次第にこう思うようになったのです。『この経験やこれまで得てきた健康に関することや体の知識は誰かの役に立たないものか』と。
これからも私の学びは続きますが、今までに私が経験したことと学んだことをお伝えすることで
『今の自分から“変わりたい‼︎”と思っている方の力になりたい!!』
これがアントロワの想いです。