経済産業省が発表した「企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書」を参考に自社の取り組みを見直そう
2016年4月11日に「企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書」を経済産業省が発表しました。
その背景と目的として、以下のように書かれています。
FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを活用した販路開拓、ブランディング、更にはそこから得られる消費者ニーズを商品企画に活かす といった取組は有望な分野ではあるものの、企業において手法や必要な人材・体制等が確立されておらず、積極的に活用している企業は一部にとどまっています。
そこで、ソーシャルメディアを活用して事業活動を高度化する取組の普及にあたっての課題とその解決策の検討内容を取りまとめるとともに、企業の先進的な取組の事例集を取りまとめました。
その通りですね。
ソーシャルメディアは集客やブランディングなどに効果的ですよ!と色々なところで言われていて、実際に取り組んでみるけれども全くうまくいかないという企業やお店がほとんどだと思います。
それでもそこで終わりにせず、他社の取り組みを見て、自社でも真似して取り組んでみるという姿勢は大切だと思います。
今回発表された内容は大手企業の事例が多いですが、様々な業種の取り組みが掲載されていますので、きっとあなたのお店や会社にも参考になる部分はあるはずです。
今回は、報告書の中から、気になった事例をいくつかご紹介します。
ランドセルなどを扱う「トヤマかばん店」
トヤマかばん店さんでは、Youtubeを利用して、どういう想いで自分たちがランドセルを作っているか、そのランドセルはこういう作りになっている、実際に教科書などを入れるとこんな感じになるなど、分かりやすく説明してくれています。
そういった動画をプロに撮影・編集してもらうのではなく、来客の少ない午前中の店内で、自分たちで家庭用デジタルビデオカメラを使って撮影し、それを編集してアップしています。
ですので、動画が横に伸びてしまっていたりしますが、それよりも店長のランドセルに対する思い入れに引き寄せられて、動画のクオリティは全く気になりません。
動画の効果として、売上の貢献だけではなく、来店客が事前に動画を見て来てくれているので、来店時の説明時間の効率化にも寄与したようです。
くず餅の老舗「船橋屋」
船橋屋さんでは、FacebookやTwitterの使い方に特徴があります。
ソーシャルメディアはお店の宣伝ばかりになると見ている側はあまり楽しくありません。
船橋屋さんの場合は、曜日別に基本的な投稿パターンを決めていて、月曜日は「くず餅情報」、木曜日は「定番商品の紹介」、日曜日は「亀戸ウォーカー的な街紹介」をしたりしています。
また、写真の見せ方、文字数、投稿時間にまで気を配ってソーシャルメディアを活用されています。
そうした成果として、ECの売上が前年の倍に伸びているようです。
名古屋の自転車屋「Circles」
Circlesさんでは、自転車やパーツの販売を行っているのですが、Amazon.co.jpをはじめとする大手ECサイトとどのように差異化を図るかと考えた時に目をつけたのがブログやFacebookなどのソーシャルメディア。
そのソーシャルメディアで、ただ商品を紹介するだけではECサイトに勝てません。
そこで考えたのが、店舗で働く数十人のスタッフの個性を活かすということ。
全員がブログやFacebookに投稿できるようにし、スタッフ一人一人にファンをつけていったのです。
文章が苦手なスタッフがいても、それもその人の個性として挑戦させていくことで、お店の一体感も出て、より良い方向に向かっているんだろうなと思います。
まとめ
紹介されたやり方をそのまま真似して上手くいく場合もあれば、そうでない場合もあるかと思います。
それでも会社やお店を今より良くしたいという想いがあるならば、少しでもいいので、ソーシャルメディアに取り組んでみてください。
自分たちだけではどうにもならなくなったら、ソーシャルメディアが大好きなアントロワへご相談ください。
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