ナガオカケンメイさんの「ナガオカケンメイの考え」はサラリーマンの人におすすめの本
ロングライフをテーマとした「D&デパートメント」という生活雑貨店をやられているナガオカケンメイさん。
以前、カンブリア宮殿に出演されていて、それを見て初めて知った方なのですが、とても興味深い方でした。
番組を見てから随分時間が経ってしまいましたが、ナガオカケンメイさんが書いている本が幾つかあったので、その中から「ナガオカケンメイの考え」という本を読んでみたので、その紹介です。
この本はナガオカケンメイさんの数年間の日記で、ナガオカケンメイさんの考えが色々と書かれた本になっています。
仕事に対する考え方が、サラリーマンの人にとってはすごく参考になる部分が多いと思うので、おすすめです。
本の中から、良いなと思った部分を幾つか紹介していきます。
誰を意識して仕事をやっていますか
会社や上司のためにやっている仕事は、「仕事」なんかじゃないです。
仕事とは、「社会のため」にやること。そして、仕事とは、そのほとんどが社会のためになくてはならないと考えたい。
この意識がないと駄目ですね。
提供する相手や、最終的に利用してくれる人のことを意識してやっていかないといけません。
企業に属するということについて
次は少し長いですが、
自分の意志で「この船に乗ろう」と思ったのならば、「あの大陸に行こう」と言い出した本人のビジョンを理解すればするほど、その船は早く、そのすばらしい目的地に到着できるということ。船に乗ってしまった以上、大波がきても、大風がきて転覆しそうになっても、社長に文句など言ってもしかたがない。
たいていの創設者は仲間からの影響も欲している。ゆるぎないビジョンを持っているからといって、自分の小さな提案が受け入れられないと決めつけるのは損だ。上質な企業に育ち、誰にもうらやましがられるようになりたいのなら、自分の乗っている船をもっと研究すべきだ。
進むスピードは漕ぎ手の数ではない。
どうしてもあの場所に行き、そこで何をしたいかを理解する感覚がその原動力に実はなっている。そして、その理解力こそが、ブランドそのものだ。
船は実際に乗ってみないと、中の様子はわかりません。進む方向が急に違う方向に変わるかもしれません。
それでもしっかりと現状を理解し、その上でその船に乗っていたいと思うならば、より良い方向に向かうように最大限努力しなければいけないと思います。
もう一つ同じような話として、
「その企業に参加する」ということは、「自分のことのように、その企業のしていくことに関心がある」ということでなければ、個人としても時間の無駄だと思う。
経営者に食ってかかるくらいの人間にならないと、人生はつまらない。会社員とは、経営者に隣接した視点で、自己の力、才能を明確に提示して、そこで意見を述べ、行動をし、その目的を達成するビジョンの共有意識で加わるメンバーであってほしい。
折角の大切な時間を共有するメンバーはそうであって欲しいですね。
仕事を任せること・任されること
任せると言われてのびのびやりたければ、以下の2点に注意する。
1.任された着地点を確認する。
2.連絡報告を怠らない。
これは任す方・任される方、社内・社外のどこでも言えることですね。
ここを抑えておけば後はどのようにやっても問題ないです。
毎日が本番
何事もそうですが、練習と本番があります。
仕事場は本番です。
練習の感覚ではいけませんね。
毎日の仕事は本番で、決して練習ではありません。
練習は業務時間外の自分の時間を使ってやるものですね。
期待
相手の期待に応える。
それが一番の楽しみ。
期待のない仕事なら、受けないほうがお互いのためかも。
個人的には仕様の決まった相見積もりは、金額しかみていない感じで嫌いなのですが、そういうのも期待のない仕事なのかなと。
金額を想定内に抑えて欲しいという期待はありますが。。。
経験
挑まないと、「経験」というものは手に入らない。
出来ることだけをやっているようでは成長もないし、段々必要とされなくなっていきます。
頭で考えるだけではなく、実際に手を動かし、挑んでいって欲しいですね。
まとめ
入社して2週間ほど経ってちょっと落ち着いてきた新入社員や、2年目・3年目、もしかしたらそれ以上の人でも働くことに対してあまり考えてこなかった人には非常に参考になる本だと思います。