怒るという選択肢を一旦なくしてみよう
空港の飲食店での出来事です。
近くの席に子供連れの家族がいました。
お母さんが急に子供に対して「ダメでしょ!」と大きな声で怒っていました。
何をやったのか見ていなかったので詳しくはわかりませんでしたが、お母さんからするとやってはいけないことをやったんでしょうね。
その後に子供に説明するでもなく、怒っただけ。
子供はしょんぼりしていました。
小さい声で子供に理由を説明していたのかもしれませんが、仮に説明があったとしても、怒るのはどうなんだろうなと思ってしまいました。
親子だから叱るのは当然、という考えもわからなくもないです。
小さな子供は何がやっていいことで、何がやってはいけないことなのかわからないから、教えるためにも叱るんだという意見もわかります。
そういったことを踏まえた上でも、やはり怒るのはどうなのかなと思います。
(ここでは「叱る」と「怒る」の違いはちょっとおいておきます)
怒ることで子供は萎縮してしまいます。
上下の関係をはっきりさせるためにもそうするのでしょうか。
親子は生まれた順が早いか遅いの違いがあって、養う側と養われる側の違いがある、などなど色々と違う立場ではありますが、上下の関係ではないと思います。
親子に限らず、上の立場に立ちたい、上の立場だから怒る、怒って威厳を保つ、怒ることで自分の支配下に置く。
子供のためとか、その人のため、という理由もわからなくはないですが、怒る前にやれることはあるのではないかなと思っています。
怒る前にと書きましたが、最終的に怒るべきことが本当にあるのかはわからないです。
その辺りは、また機会があれば考えたいと思います。
まずは、それをやってしまった理由は何なのかを聞く。
理由があれば、それを解決できるように一緒に取り組めばいいだけです。
理由を言ってもらえないなど、理由がわからない場合は、こちらがそれをさせてしまう状況を作ってしまったのではないかと、原因の矛先を自分に向けてみる。
相手は完璧ではないですし、自分ももちろん完璧ではないです。
「怒る」という選択肢を無くした状態で、目の前の出来事に向き合うのが良いかなと思っています。